比較から選び方まで!後悔しないカードローン金利の全て
金利は「借入利率・実質年率」とも呼ばれ、年5.0%~18.0%と幅のある表示となっています。
前の数字が小さい方が最低金利、後ろの大きい数字が最高金利です。
区分 | カードローン会社 | 金利 | 専業主婦の借入 |
---|---|---|---|
銀行 | みずほ銀行カードローン | エクゼクティブプラン:3.0%~7.0% コンフォートプラン:3.5%~14.0%(※) | 可 |
銀行 | イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% | 可 |
銀行 | 三井住友銀行カードローン | 4.5%~14.5% | 可 |
銀行 | 東京スター銀行カードローン | 4.5%~14.6% | 可 |
銀行 | 新生銀行カードローン レイク | 4.5%~18.0% | 可 |
銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% | 可 |
銀行 | オリックス銀行カードローン | 3.0%~17.8% | 不可 |
消費者金融 | アコム | 3.0%~18.0% | 不可 |
消費者金融 | アイフル | 4.5%~18.0% | 不可 |
消費者金融 | プロミス | 4.5%~17.8% | 不可 |
消費者金融 | モビット | 3.0%~18.0% | 不可 |
(※新生銀行レイクカードローンは2018年3月いっぱいを目処に新規申込停止となります(3月26日記載))
カードローンの金利は審査で決まる『契約者が借りられる限度額(※)』に連動して決まります。
単純に「高額を借りられる人ほど低金利で借りられる」事になります。
※限度額には「利用限度額・契約極度額・極度額・契約限度額・利用可能枠」など呼び方が複数あります。
イオン銀行カードローンの公式ホームページに金利についての説明画像があります。
限度額が90万円未満であれば13.8%、200万円未満であれば8.8%、700万円以上で3.8%というのがわかります。
静岡銀行カードローンセレカは以下の通りです。
(引用:商品概要|スーパークイカ|個人向けローン|かりる|北日本銀行)
この様にどのカードローンであっても、限度額によって段階的に金利が設定されています。
『よく多く借りるほど金利が安くなる』と思われがちですが、それは間違いです。
借りている額ではなく、『どれだけ多く借りられるか』がポイントです。
イオン銀行カードローンで例えると、限度額が500万円のAさん・限度額が30万円のBさん、どちらもお金を10万円借りたとします。
Aさんの金利は4.8%、Bさんの金利は13.8%となります。
同じ金額を借りても、契約者の限度枠に沿った金利で借りることになります。
各社金利の違いはありますが、金利に関する考え方は銀行カードローンも消費者金融も同じです。
公式ホームページに記載がない場合は、商品概要説明書(商品説明書)に記載がある場合があります。
利息の上限は法律で決まっている
平成22年6月18日の改正貸金業法改正により、金利は利息制限法によって下記の様に定められました。
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
(引用:利息制限法)
わかりやすく説明すると以下となります。
元金 | 金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20%以内 |
10万円~100万円まで | 年18%以内 |
100万円以上 | 年15%以内 |
利息制限法で定められた金利の以上での融資は禁止されており、この範囲を超えた場合の利息は無効(支払い義務なし)とされています。
申込前にカードローンの金利がわかる?
専業主婦のカードローン限度額は制限が設けられていることが多く、30万円が平均、多い銀行で50万円です。
(一部制限を設けていないカードローンもありますが、他社に足並みを合わせ概ね同じぐらいと考えられます)
このことから必然的に借入限度額が低い=高い金利で借りることになります。
会社員やパート・アルバイトなど自分自身に収入がある場合は、借入制限はないので審査次第。
申込時に希望した限度額よりも多い限度額が提示されることもあります。
80万円希望だったのに、限度額は120万円だったなどもあり得るので、最高金利より低い金利になることも。
消費者金融は初回借入の限度額が50万円となるのが一般的で、最初から100万円・や300万円など高額枠になることはないと言われています。
今までの取引実績がないので、限度額を抑えているものと思われます。
よって最高金利になる可能性が高いでしょう。
金利は下げられる?
最初に決まった金利は下げることができませんが、一定の条件を満たせていれば下げられる可能性はあります。
優遇制度を利用する
みずほ銀行カードローンでは住宅ローンを組んでいれば0.5%の優遇があります。
ただし以下の条件を満たす必要があります。
住宅ローン(*2)のご利用でみずほ銀行カードローンの基準金利から金利を年0.5%引き下げます。
*2 本カードローンのご利用店で住宅ローンをご利用いただいている場合に限ります。
(引用:カードローン:みずほ銀行)
この場合はカードローンの申込者がカードローンの契約者でなければいけません。
限度額を上げる
増額で今の限度額を上げ、金利の設定が1段階上がると金利が下がります。
しかし増額には半年以上延滞のない利用履歴が必要であること、再審査があること、いきなりの大幅増額は難しいことから
現実的ではありません。
専業主婦の場合はそもそも増額ができない銀行や、増額できても最高で60万円までなど、金利を下げるまでには至りません。
カードローン会社に交渉する
カードローンとの金利の交渉は基本的にできず、決まった金利に従うしかありません。
例外として新生銀行カードローンレイクと銀行系消費者金融(アコム・プロミス・モビット、銀行系カードローンとも呼ばれています)や消費者金融(アイフル)は交渉の余地があります。
取引中に返済が困難になりそうな場合、お問い合わせ窓口に問い合わせ、「金利を下げてもらえないか?」と相談することができます。
必ずではありませんが、実際に相談の上金利を下げてもらえたというケースもあります。
現在は銀行運営のレイクも、以前は消費者金融でした。
消費者金融だった時代の流れを現在も受け継いでいるところもあり、交渉可能です。
(※新生銀行レイクカードローンは2018年3月いっぱいを目処に新規申込停止となります(3月26日記載))
ただし金利の交渉は当たり前ではありませんので、申し出ても断られる場合もあります。
ダメ元で申し出る価値はあります。
借り換え・おまとめローンで金利を下げる
50万円を18.0%で3社借りているなど、複数の借入を1社で借りて金利を下げるのが借り換えローンです。
この場合、金利が下がっても返済期間が伸びてしまうと、結果的に利息の総支払額が借り換え前より大きくなってしまうことも。
返済シミュレーションを利用して、本当にお得になるのかの事前確認が必要です。
(おまとめローンは借り換える意味では借り換えローンと同じですが、返済のみで追加借入は不可、完済を目指すローンとなります)
カードローンの金利で計算できる!簡単な利息の計算方法
金利と借入期間がわかれば、計算式に当てはめるだけで利息が計算できます。
借入額(借入残高)×金利(実質年率)÷365×借入期間(借入日数)=借入期間中の支払利息の合計
実際に計算式に当てはめて計算してみました。
10万円を18.0%で1年借りた場合:100,000×18.0%÷365×365=180,000
同じ金額を同じ期間借りた場合、金利が3.0%違うだけで年間3万円も利息の返済額が変わってきます。
借入期間が短いと利息も低くなりますが、金利も低いに越したことはありません。
金利ゼロの無利息期間の落とし穴
初めて契約する方の特典として、金利が全くかからない無利息期間を設けているカードローンもあります。
無利息サービス内に返済できれば、金利0%の実質利息がタダで借りられるのでお得に借りられることは間違いありません。
問題は無利息期間終了後、通常金利となってからです。
このサービスがある金融機関の最高金利は、無利息期間がない金融機関よりも高めに設定されています。
区分 | カードローン会社 | 無利息期間 | 無利息期間後の金利 |
---|---|---|---|
銀行 | 新生銀行カードローン レイク | ・5万円までを180日間 ・全額を30日間 どちらか1つを選べる | 4.5%~18.0% |
消費者金融 | アコム | 30日間 | 3.0%~18.0% |
消費者金融 | アイフル | 30日間 | 4.5%~18.0% |
消費者金融 | プロミス | 30日間 | 4.5%~17.8% |
(※新生銀行レイクカードローンは2018年3月いっぱいを目処に新規申込停止となります(3月26日記載))
そのため、通常の利息となってからの返済期間が長くなると、最初から低金利で借りられるカードローン会社の方が支払利息の総合計が少なかったということも。
:100,000×18.0%÷365×335=約16,520
無利息期間なしで10万円を15.0%で1年借りた場合
:100,000×15.0%÷365×365=150,000
無利息期間のない15.0%で借りた方が、結果的には利息が安いことがわかります。
無利息中や短期間で返済が可能であれば無利息期間ありのカードローンがお得、返済期間が長引く場合は金利が安いカードローンがお得になります。
カードローンは金利だけで決めず、返済期間も考慮した返済計画を立てたうえで借入条件を比較し、申込み会社を決めることが大切です。
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